2018年度全日本オリエンテーリング大会

2019年4月14日開催!栃木県日光市「所野」・「霧降」

実行委員会準備状況

オリエンティアの皆さん、こんにちは。実行委員長の山川です。1/23に記事を出してから時間が経ってしまいましたが、実行委員会の準備活動は着々と進んでいます。参加申込締め切りが3月18日と迫ってきましたので、参加申込を忘れないよう、大会のアピールポイントを広報宣伝していきたいと思います。またJOAから広報されていますように2019年世界選手権、ジュニア世界選手権、第3回アジアジュニアユース選手権の選手選考指定大会でもあります。該当の方はもれなく所定の手続きをお忘れなく踏むようにして下さい。

 

今回の実行委員会組織について

 JOAの会員である各県協会の持ち回り開催から引き受け困難状態が続きプロデューサ制に改められました。過去2回(矢板・中津川)の開催で全日本大会の威厳性については一定の評価を得られたと思いますが、引き受け困難になっている会計問題については依然大きな問題として残りました。2019年度大会からは開催時期を変えて新プロデューサに引き継がれますが、全日本ミドルとの2日間大会にしてその問題をクリアしようとする取組みが成され、県協会と協働するとのことです。

 開催時期変更に伴い2018年度大会を飛ばすという案もあったのですが、オリエンテーリング生涯スポーツであること、そして国際交流的に日本でアジアユース選手権を開催する年に、年度の国内チャンピオンが不在、またそもそも挑戦する年数が限られる20歳クラスの選手権を飛ばしてよいはずがないとの観点から私が間を埋める2018年度大会も開催を志願し理事会に開催を決定いただいています。そして過去2回の全日本では達成できなかったことに取り組んでおります。

 その大きなシフトチェンジがお金の問題です。JOAからの指令<全日本オリエンテーリング大会プロデューサ募集について>は独立採算で魅力ある興業的にも成功する大会になるよう使命感をもって取り組んで下さい、とのことでした。そのため赤字で人に迷惑をかけないようにするため、地図とコースと計時運営はプロお願いしましたが、それ以外はできるだけお金をかけないように全部自分が使命感ごと引き受けたような状態でした。しかしそれでも結果は多額の赤字が残りましたし、要項やプログラムのリリースが遅れたことに象徴されるように、どうしても運営のバタバタ感が目立つ大会になったことが反省点でした。インカレと違って単日大会で、威厳性の回復もまだ道半ばの状態で多額の値上げは却って参加者に敬遠されかねないと考えたことから、今回は値上げではなく足らないお金は自分がスポンサードするという策にでて、まずは全ての面において崇高な全日本大会を開催したという実績を残そうと考えました。そしてこの私の考えに賛同していただけるスポンサーを自ら獲得してきました。集めたスタッフには“お金のことは心配するな。本当にすばらしい大会とするためにやらなきゃいけない準備をそれぞれの分野で全力を尽くそう!”と声をかけています。

 

実行委員会の準備状況

 ということで今回は少数精鋭ではありますが、わが国オリエンテーリング界の優れた人材に声をかけ、重要大会を構成する全部門に渡って必要な準備を周到に行っております。特に私が苦手とする工程管理も優秀な競技責任者マターで綿密なイベントプランを作成していただき(これはJOA理事会にも提出)進行しております。このweb作成や実行委員会プレスリリースという広報手段も信頼できるスタッフに委ねたことで、大きな成果を産んでいると考えています。

 さて、前置きが長くなりましたが、ここまでの準備状況を説明致します。まず1月19日にヤマカワハウスにてプランナーズミーティングを行い、マッパーからの情報(ご他聞に漏れず本大会エリアでも「日光和泉」「矢板日新」「矢板塩田」同様大規模林業作業中エリアあり)を元にコース取りの概要、競技運営とのコンセプト合わせを行いました。

 次に2月17日に同じくヤマカワハウスにて大会当日のコアとなる幹部運営者ミーティングを行いました。前回まではプロデューサが丸かぶりしていた部分です。

 

運営者ミーティング

2/17運営者ミーティングの様子

 

 ここで仕事の分担、人事、当日の運営者集めなど詰めました。
そしてこの3月3日第1回試走会となりました。霧降地区から所野地区へのアクセスこそが今回の地図コースの一番の売りポイント、オリエンティア未踏の地でのオリエンテーリングになります。実は1月末から2月前半の週末雪続きの天候のため青森から呼んだマッパーTさんが述べ5日間に渡って現地に居ながら調査できずというダメージがありました。3月3日、まだ全域新マップがある状態での試走は厳しいかなと思っていたのですが、矢板在住の新進マッパーM君が最後馬力出して頑張っていただいてコース上はすべて新しい地図がある状態での試走となりました。

 試走者の感想、それは“ゾクゾクする”、“楽しい”その感想に尽きます。その様子は旧図<http://www.orienteering.com/~joc2018/images/oldmap-kirifuri.jpg>を見ても十分想像はつくかと思いますが、本当に至高のテレインで崇高なコースが提供できる、おしなべてそんな感想でした。また本番に向けてどのようにさらに地図・コースをよくしていけるか、その問題点も大会1ヶ月以上前に抽出できたことは大きな成果でした。オリエンテーリングの本質を突く、実力をまんま問うナビゲーション課題、そして多彩なルートチョイス、間違いなくわが国オリエンテーリング界ナビゲーション界の最高ステージ、そんな大会となることが目にみえてきて、私もゾクゾクしています。

 とは言っても言葉で言っても仕方ないですね。現物をお見せしましょう。

地図サンプル

新規範囲の地図サンプル

テレイン内

浅い沢と針葉樹/広葉樹の明確な植生界、通行可能度はすべて「走行可能」!

 

 どうですか? 全日本大会に行かなかった人が、行った人から地図を見せてもらって話を聞けば絶対に後悔する、そんな大会を目指したいと思っています。“どうせあとで合宿や練習会で入れるから”、その考えは達成されません。今回新規開拓した範囲は安全上の観点から(携帯通じない箇所多し、車でのアプローチが遠い)パトロールを配置できる公式試合でしか供用できない場所となります。4/14に垂涎のテレインを走っておかないと今度いつ走れるか? 判りません。オリエンテーリングに魅せられた人なら今回絶対走りたい、そんなテレイン・コースであることがご理解していただければ幸いです。

 今回の全日本大会は、地図・コース・競技運営・演出、オリエンテーリング大会の魅力を構成する全ての分野において最高のものを目指します。これは当然私一人の力ではやり切れません。というか現場の仕事は全て優秀なスタッフ任せ、実行委員長はそのバックボーンとなる環境(渉外とお金)を確固たるものとすることで準備を着々と進めております。

 

選手権クラスについて

 さて、JOAの広報で本全日本大会の選手権クラスの有資格者名簿<

Eクラス出場資格>も公開されています。明らかに前年までのものとは様相が違います。圧倒的に人員が増えているのです。メンバーを見る限り、そして私にこれまで“私全日本エリート走れますか”という質問など、期待を込めて声をかけていただいた多くの方を見るに、出席率(出場者/資格者)も例年よりもかなり高くなることが感じ取られ、ここ数年にない賑わいの人数になりそうです。(実は昨年までの運営から時間と枠の設計を大きく変更を余儀なくされそうで嬉しい悲鳴となっています)

 繰り返しますが事前申込クラスの締め切りは3月18日、インカレの翌日です。どうぞお忘れ無きよう。ここで真の日本の“king of forest”が決定します。私たちも万全の準備で臨み、名実ともに最高ステージの大会を供出するべく残り期間全力を尽くします。

 このプレスリリースブログでは、大会を構成する優秀なスタッフにも、これからここで発信をしていっていただこうと考えています。各パートよりより濃い(写真ももっと多く)情報を発信していきたいと考えています。

 

<実行委員長:山川>